昨今、在庫管理においてロケーション管理という言葉をよく聞くようになりましたが、その概念が生まれた経緯を教えてください。
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システム開発が学べるコラム
在庫管理システムを構築する際に気を付けなければならないこと(その7)
出荷を高速で行うためにはロケーション管理が重要
「在庫管理システムを構築する際に気を付けなければならないこと」について
ChatGPT-4 と会話形式で、業務システム開発実績200件以上という弊社代表の島田がこれから数回に分けてお話をしています。
では本日は在庫管理システムの6つの基本機能中の5.「出荷管理」について話をしたいと思います。
1.在庫数の管理:在庫アイテムの数量を管理し、検索・参照する機能。
2.標準在庫の管理:あるべき在庫レベルを設定し、過剰在庫や品切れを防ぐための機能。
3.発注管理:在庫が不足した際に発注を行い、発注量の計算や発注プロセスの管理を行う機能。
4.受入処理:新規で入庫されるアイテムの受け入れを行う機能。
5.出荷管理:アイテムの出荷業務と追跡の機能。
6.棚卸:実地の在庫数を調べ、理論上の在庫を修正する機能。
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さて、長く続けてきた在庫管理システムの話ですが、そろそろ終盤に近くなってきまして今日は「出荷管理」の話です。
出荷には通常
・販売
・移送
・(製造に伴う)消費
の3種類がありますね。これらは正常な営業活動によって在庫が減少する現象ですので、損耗や紛失、盗難などとは分けて考えなければなりません。
これらの処理では、損耗や紛失などと違い、オーダーに従って効率的に商品(製品・部材)を特定する必要があります。そこで重要なのが「ロケーション管理」という概念です。
私が若い頃、メーカーの部材管理を行っていた際にはこんな言葉はなかったと思います。
ちょっとChatGPTにこのあたり聞いてみましょう。
GPT-4
ロケーション管理(またはロケーションベースの在庫管理)の概念は、倉庫内での商品の正確な位置情報を管理することに重点を置いた在庫管理の手法です。このアプローチは、特に大規模な倉庫や複数の保管場所を持つ企業において、在庫の精度を高め、効率的なピッキングや補充プロセスを実現するために発展しました。以下に、ロケーション管理の概念が生まれた経緯をいくつかのキーポイントで説明します。
1.在庫管理の複雑性の増加:
現代の供給チェーンがグローバル化し、製品のバリエーションが増えるにつれて、企業はより複雑な在庫管理システムを必要とするようになりました。特定のアイテムの正確な位置を知ることで、効率的なオーダーフルフィルメントが可能になります。
2.技術の進歩:
バーコード技術、RFID(無線周波数識別)、およびその他の自動識別技術の発展により、商品の正確な追跡と位置情報の管理が容易になりました。これにより、ロケーション管理システムの導入が促進されました。
3.顧客の期待の変化:
顧客はより迅速な配送を期待するようになり、これに応えるためには、企業は在庫の正確な位置情報をリアルタイムで把握する必要があります。ロケーション管理は、このような要求に応えるために不可欠な役割を果たします。
4.リーン管理と効率化の追求:
リーン管理の原則に基づき、無駄を減らし効率を最大化するために、正確な在庫情報とその物理的な位置情報が重要となります。ロケーション管理は、倉庫内の作業効率を最適化するための手段として登場しました。
5.eコマースの成長:
eコマースの急速な成長により、小売業者や配送業者は、従来の方法では管理が困難な大量の注文を迅速に処理する必要が出てきました。ロケーション管理は、ピッキングと出荷プロセスを合理化し、顧客満足度を向上させるためのキーとなります。
これらの経緯から、ロケーション管理は、正確な在庫追跡、効率的な倉庫運営、および顧客サービスの向上に不可欠な要素として位置付けられるようになりました。これにより、多くの企業がこの手法を採用し、在庫管理プロセスを改善しています。
要は、昔は商品を決まった位置に格納し、棚にはノートをぶら下げ、貼り紙などを駆使して、ここには何がおいてあるかわかるようにしたものですが、今はバーコードやRFIDを使って管理できるようになったので、とにかくガチャガチャに置いても構わないということですね。
商品を整理せずガチャガチャに置くことによって、保管場所の削減、効率化が可能になります。空いているところには何でも置いていいのであれば、食器棚や本棚に入れられる食器や本も多くなりますよね。いえ、食器や本といったカテゴリーに分ける必要もなく、それらもすべてガチャガチャに置いていいのです。
こういう管理方法は「ランダム保管」と呼ばれたりしますが、大事なことは整理することでは無く、オーダーに応じて商品を高速で集め、梱包に回すことです。Amazonのピッキングセンターもそのようになっていて、無人ロボットが商品を掻き集めるようです。
次回の記事は「棚卸」についてお話します。ぜひお楽しみに。
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島田