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業務システムにおける課題解決ポイント 【 学習塾② 「 入退会管理 」編 】

業務システムにおける課題解決ポイント 【 学習塾② 「 入退会管理 」編 】

業務システムにおける課題解決ポイント 【 学習塾② 「 入退会管理 」編 】

この記事は今何かと話題沸騰中のChatGPT-4にインタビューアーになってもらい、業務システム開発実績200件以上という弊社代表の島田が「業務システムの課題解決ポイント」をお伝えしようというものです。

前回のコラムでは、「学習塾のシステム」を例にとって、業務システムにおける課題から解決、マーケティングまでのアプローチの仕方をお話しました。

そちらも併せてご覧ください。

\前回のコラムはこちらから/

「 入退会管理 」とは

学習塾の業務システムの例
 ①休会などの管理を行う「入退会管理
 ②入塾後、生徒の受講した授業の管理をする「受講管理
 ③テストの作成や、金額の集計やを管理をする「成績管理
 ④受講料や光熱費などの請求や入金の管理をする「授業料管理

業務システムにおける課題解決ポイント【 学習塾ー① マーケティングから入塾申し込み編 】

島田

島田

では今日は、学習塾のシステムがカバーしなければならない ①「 入退会管理 」の機能の話をしましょう。

GPT-4

GPT-4

それは非常に重要なテーマですね。入退会管理は、塾運営における基本的な業務の一つとなります。
まず、システムがカバーする必要がある基本的な機能として、具体的に何が考えられますか?

島田

島田

入退会管理の基本的な機能は、「 入会 」「 休会 」「 退会 」などの申出があったときのステータス管理ですね。

しかし これが簡単なようでいて実は非常に複雑です。

なぜなら、会員は今すぐ 入会したり 退会したり することはなく、必ず「いついつから」という予定で言ってくるからです。

逆に 予定で言ってもらわないと塾の方も困るのですが・・・。

なので、その日までは正会員だったのがその日を境に突然退会済みになったりする必要があります。

しかし 退会済みであっても、帳票は出したり、請求を出したりしなければなりませんので、完全にシステムから見えなくなっていいわけではありません

そのあたりの制御は 業務の内容をよくお聞きして、ステータスの種類や個数、それぞれの状態によって出来ること出来ないことの整理をしないといけませんね。

GPT-4

GPT-4

なるほど、このような要件に対応するためには、システム開発初期段階での詳細なヒアリングや、業務フローの把握が重要となると思いますが、具体的な取り組み方やポイントについては何があるでしょうか?

島田

島田

そのあたりのヒアリングがやはり難しいところで、お客様はご自身でも各状態を細かく分析して 理解しているわけではありませんからね。

我々は アクティビティチャートとか、ユースケース図など を使って漏れの無いようにヒアリングをしていきますが、開発の最終段階で 漏れていたことに気付くことはよくあることです。

GPT-4

GPT-4

そうなんですね。しかし、開発の最終段階で新たな要件や漏れに気付くというのは、どのように対処するべきなのでしょうか?

また、それを防ぐための具体的なアクションがあれば、教えていただきたいです。

島田

島田

人間は具体性のないところでは真剣に考えられないというのは仕方の無いところだと思います。

それは、お客様の方もそうですし、我々開発者の側もそうです。

システムがある程度完成に近づいて、その画面を使っていよいよ業務を回す方法を具体的に考えたときに「あれ?こういうことができないじゃないか」と気付くことがあります。

弊社は もうこの業界で25年やってきていますので、それを 回避する方法はもちろん考えてあるのですが、テーマがブレてしまうので今回は辞めておきましょう。今回は契約などの話でなく、あくまで学習塾の業務システムの話をしましょう。

ということで、ステータスを自動的に変更するバッチプログラムというのを説明しましょうか。

GPT-4

GPT-4

それでは、ステータスを自動的に変更するバッチプログラムについて詳しく教えていただけますか?
これはどのように機能し、なぜ重要なのでしょうか?

バッチプログラムについて

島田

島田

通常、ユーザーが見ている、いわゆる「システム」というのは画面を持っているものがほとんどですね。

画面のことをユーザーインターフェースと呼んだりしますが、つまり画面がユーザーの思考とプログラムの繋ぎ役になっているということです。

しかし、システムには そういった画面を持たない「バッチプログラム」というのも重要で、特に入退会管理などでは必ずと言っていいほど存在します。

GPT-4

GPT-4

バッチプログラムが入退会管理において重要であるということを理解しました。

しかし、具体的にはバッチプログラムがどのような働きをし、どういった機能を果たすのか、もう少し詳しく教えていただけますか?

島田

島田

バッチプログラムは「ユーザーが何かを入力する」とか「ボタンを押す」とか「画面をスクロールする」とかの操作をすることなく、時間が来たら自動的に実行されます。

そういうことができないと、日付が変わったら「正会員」が「退会済み会員」になったり、「入会待ち会員」が「正会員」になったりできませんね。

毎日 オペレータの方が 深夜0時に操作することはできませんので。

GPT-4

GPT-4

なるほど、バッチプログラムは時間に応じて自動的に動作し、ユーザーの手間を省くことができるのですね。

それは非常に便利そうです。しかし、このバッチプログラムを設定する際には、何か特別な注意点や挑戦があるのでしょうか?

バッチプログラムの注意点

島田

島田

バッチプログラムは いろいろな用途で使われますが、画面を持たないだけに 長い時間がかかるような処理も実行されます

そうなるとサーバーに過負荷がかかったり、あるいは複数バッチが連携して動作する場合には 前のバッチが終わっておらずデータに不整合が起きる などの問題が生じたりします。

そのようなことの無いよう、エンジニアがしっかり設計を行う必要がありますね。
メモリ や CPU などの 負荷状況のモニタリング も欠かせません。

さて、バッチプログラムの話はこれくらいにして、入退会管理の話に戻って よりマニアックな話をしましょう。

GPT-4

GPT-4

バッチプログラムについて詳しく教えていただき、ありがとうございます。

それでは、入退会管理の話に戻りましょう。

ある会員がある日付にどのような状態だったのかを把握するには

島田

島田

たとえば今、Aさん という 正会員 がいたとします。

この方、今は普通に授業を受けているのですが、さて、2021年の1月にはこの人は当塾に在籍していたのか?
これをシステムで知るのはなかなか難しいところがあります。

それはまぁ 入会・休会・退会の記録を追っていけばなんとか分かるとして、では2021年の1月にこの塾には 何人の生徒がいたのか? その中にAさんは含まれているのか? となると相当難しいです。

難しさがわかりますかね?

GPT-4

GPT-4

なるほど、その問題点は理解できます。

過去の特定の時点での会員状況を確認するとなると、各会員の入退会記録を遡って確認しなければならず、それが複数の会員に対して必要となると、大変な労力が必要になりますね。

このような情報を効率的に把握するためには、システム側で何か特別な工夫が必要ということでしょうか?

島田

島田

そうですね。
一番単純な方法は、毎日深夜にバッチプログラムを走らせて、今日時点で在籍している全生徒のデータを保持しておくということですが、それはデータが膨大になりすぎてあまりいい方法ではありません

またデータには「入力忘れ」「入力遅れ」というのがあって、必ずしも今在籍している生徒数が、正しい値ではないかも知れません。

GPT-4

GPT-4

なるほど、データ量の問題やデータの正確性の問題があるのですね。

それならば、これらの問題を解決するために、どのような手法やシステム設計が有効なのでしょうか?

島田

島田

まぁ 私が 25年以上開発 をしてきて、現時点での 最適解 としては、

入会、退会、休会の処理データをデータベースに溜めておくとともに月の初めなどに管理者がオペレーター全員にデータの入力漏れがないことを確認した上で、締め処理を実行して前月の会員情報を確定させるのがよいと思います。

そうすれば、来月移行の「入会予定」の人は除外され「退会予定」の人は含めることができ、前月に在籍していた正しい会員の情報が保持されます。

GPT-4

GPT-4

なるほど、月ごとに締め処理を行うことで、それぞれの月における在籍会員情報を正確に把握することができるのですね。

それでは、この締め処理は自動で行われるのでしょうか?

また、もし手動で行う場合、管理者やオペレーターが注意しなければならない点があれば教えていただけますか?

島田

島田

いい質問ですね。
集計バッチは基本的には自動で行われるべきですが、この処理は入力漏れがないことをオペレーター全員に確認してから実行する必要があるので手動で実行するのがよいと思います。

締め処理は、責任者が手動で行い、もし万一締めを解除しなければならないときにも、その責任者が締めを解除できるように設計しておくべきでしょうね。

GPT-4

GPT-4

非常に詳しい説明、ありがとうございました。

今回の対談を通じて、学習塾の業務システム開発における入退会管理の複雑さと、それをうまく運用するためのシステム設計の考え方について深く理解することができました。

さいごに

学習塾の「入退会管理」についてお話をしました。
ステータス管理には重要なバッチプログラムについてや、場合によっては自動システムだけでなく人的作業を考慮した設計をする必要があります。

また、次回も続きます!
業務システム開発について悩んでいる方はぜひ参考にしてください!

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この記事の監修者

島田 徹

株式会社プラムザ 代表取締役

一橋大学 経済学部卒 / システムコンサルタント
1998年 に 28歳 で起業 / 現役のシステムエンジニア / ものづくりの第一線で活躍中
業務システムの開発実績は 200件 以上

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