今回は、発注企業の方でどんなシステムが欲しいかの要求がまとまった前提で、それを元に複数の業者から見積もりを取る方法についてお話しします。
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業務システムの開発を依頼する際に留意すること③【見積もりをとる方法】
業務システムの開発を依頼する際に留意すること③【見積もりをとる方法】
この記事は今何かと話題沸騰中の ChatGPT-4 にインタビューアーになってもらい、業務システム開発実績200件以上という弊社代表の島田が「業務システムの開発を依頼する際に留意すること」をお伝えしようというものです。
今回は、業務システム開発を依頼する際に複数の業者から見積もりを取る方法についてお話します。
新しく業務システムを発注される際の参考にしていただければ幸いです!
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目次
複数の業者から見積もりを取る方法とは
GPT-4
わかりました。まず最初の質問として、発注企業がシステムの要求をまとめた後、何を最初に行うべきですか?
島田
まずどこでどうやって見積もりを集めるのか?ということを決めないといけません。
そしてその前に、どういう判断基準で業者を選定するのかというスタンスも社内で確認しておく必要があるでしょう。
複数の業者から見積もりを取ろうとするのですから公平な基準で評価しなければならないのですが、実際やってみるとそれは非常に難しいことがわかります。
たとえば、「自分は今お腹が空いているので美味しい料理を作って腹を満たしてもらいたい」と言っても、各料理人で得意料理は違っていて、得られる満足度も千差万別だからです。
カレーと蕎麦とフランス料理を「腹を満たす」という観点から公平にジャッジするのは難しいでしょう。
「同じものなら安い方を」と考えるのは当然だと思いますが、同じもの(提案)というのがまず上がってきませんので価格で判断するというのは難しいのです。
GPT-4
なるほど、それぞれの業者が持っている得意分野や価値観によって提案が異なるため、公平な評価が難しいのですね。
そのような背景を踏まえて、業者の選定基準や評価のポイントを決める際には、どのような要素を考慮するべきでしょうか?
評価基準を作成する
島田
そうですね。
ということで、業者からの見積もりを集める前に判断のための指標をいくつか挙げておき、その総合得点でジャッジするようなことをしたらよいと思います。
たとえば指標はこんな感じです。
1. 価格
2. 誠実さ
3. 提案内容
4. 納期
5. 実績
6. 柔軟さ
7. 企業規模
そしてそれぞれにウエイトを掛けるようにしておきます。価格を1.0としたら、他の指標をどれくらい重視するかというお話です。
1. 価格 (1.0)
2. 誠実さ (0.8)
3. 提案内容 (0.8)
4. 納期 (1.0)
5. 実績 (1.5)
6. 柔軟さ (1.5)
7. 企業規模 (1.0)
ここまで準備してから見積もりを集め始めた方がいいです。
先に見積もりを集めて提案が集まってしまうとどうしても、気に入った業者に有利な指標やウエイトになってしまいがちですので、評価の基準は先に作るというのが基本です。
ただ、もちろん「責任者が直感で決める」というのも悪い話ではありません。オーナー企業などであれば「社長と馬が合いそうか」というのがもっとも大事だったりしますね。
GPT-4
評価基準を先に決めることで、公平な判断ができるというわけですね。
続いて、実際に見積もりを集めるためのプロセスに移るとき、初めにどのようなアクションを取るのが良いでしょうか?
また、見積もりを取る際に業者に提供する情報や資料はどのようなものがあるのでしょうか?
見積もりを集める3つの方法
島田
見積もりを集める方法は主に3パターンあると思います。
一つ目は紹介です。
知り合いの会社などで過去にシステムを発注して成功している開発会社というのはかなり信頼がおけると思います。その会社との信頼関係もありますし、今回もおかしなことはしない可能性が高いです。
ただし、大手の場合、担当者によって力量に大きな差が産まれますので、ちゃんと同じ人がマネージャーに立ってくれるかどうか?が重要になってきますね。業務システムはプロジェクトマネージャ(PM)の力量に相当左右されます。もちろん実装者のスキルも重要ではありますが。
二つ目はマッチングサイトを利用する方法です。
これは、「発注ナビ」や「比較ビズ」などのマッチングサイト(一括見積もりサイト)を利用して見積もりを取るというものです。先にまとめておいた要求仕様をここに載せておくと、あっという間に大量の提案が集まるでしょう。それらの提案は基本的には要求仕様を満たすものであるはずなので、価格の比較という面では非常にやりやすいと思います。
ただ、いくつか注意しなければならない点があります。
・契約を結んだ後にズルズルと価格を上げてくる業者がいる
・価格にバッファ(遊び)が一切入っていないので将来トラブルになりがち
・力のある開発会社はコンペを嫌うので、そういうところには少ない
・最初に手を挙げてくる業者ほど営業重視の会社で、実力のある会社は入札件数を見てさらに提案を控えてしまう
このほかいろいろありますが、マッチングサイトを利用するのはお手軽なようでいて、結構難点が多いです。
最後は能動的にHPを探していく方法です。
これはGoogleなどで地道に良さそうなところを探していく方法です。
たとえば「自分の業界名」+「システム開発」とか「システムの機能名」+「スクラッチ開発」などで検索して、HPを調べていきます。
この手法は大変ではありますが、HPには各企業のスタンスや重視していることなどが書かれていますので落ち着いて比較することが可能です。最近はGoogleで検索すると、上位にまとめサイトが集まっていることがありますので、そちらを参考にしてもいいかも知れません。
その3つの手法の中でどれを取っていくべきか話しましょう。
GPT-4
それでは、業界や事情によって、どの手法が最も適していると言えるのでしょうか?
また、それぞれの手法を選択する際のポイントや考慮すべき事項はありますか?
見積もりを集める方法の最適解とは
島田
私がシステムコンサルタントとして開発プロジェクトに参画させてもらっている場合は、2と3を組み合わせる方法をとりましょうと言いますね。(マッチングサイトを利用する方法と能動的にHPを探していく方法)
まず1(紹介)はたとえ心当たりがあっても除外します。
なぜなら業務システム開発はある一社でうまく行ったとしても別の一社でうまくいく保証はまったくないからです。
そして、何らかのトラブルになったときに、紹介者の方への配慮からなかなか思い切った決断ができなくなることがあります。紹介というのは良くも悪くも束縛が大きいですね。
そして2ですが、予算を渋めにすると実力のある会社が手を挙げてきませんので、やや緩めにしておきます。弊社も発注者として使うことがありますが、予算を緩めにしても、良心価格の業者はちゃんと予算以下で見積もりを入れてきます。
一方で価格は高いですが無茶苦茶高クオリティの業者というのがいます。そういう情報も集められるという意味で、予算は緩め、というのは間違いないです。
そして、これは弊社が発注者として利用していて思い至った結論なのですが、「手を挙げるのが早いだけの業者」はどんどんブロックすることです。
そうすることで表示される入札件数が減って、落ち着いた実力のある会社が手を挙げてくるモチベーションに繋がります。
2の方法である程度見積もりや提案が集まったら、だいたいのコスト感が分かってきますので、それを持って3で個別にHPを検索していきます。
これによって、マッチングサイトなどには参加していない、つまり営業に困っていない真に実力のある会社を一本釣りできるかもしれません。
ただ、まったくやる気のない業者かも知れませんし、価格が高いだけのところかも知れませんので、そのあたりは見極める必要はありますが。
それでは今回のインタビューを終わりにしたいと思います。
GPT-4
インタビューのご協力、ありがとうございました。
それではまた別の機会に、お話を伺えることを楽しみにしています。
さいごに
複数の業者から見積もりを取る方法について具体的にお話をしました。
業者から見積もりを集める前に指標を作成したり、見積もりを集めるための手法を選択する際のポイントなど、システム開発を依頼する際にお役に立てればと思います。
新たなシステム開発を考えている方は是非参考にしていただければ幸いです!
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