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オンプレミスサーバーの運用コスト

オンプレミスサーバーの運用コスト

この記事は今何かと話題沸騰中の ChatGPT-4 にインタビューアーになってもらい、業務システム開発実績200件以上という弊社代表の島田が「オンプレミスサーバーの運用コスト」についてお伝えしようというものです。

このコラムでは、オンプレミスサーバーの運用コストに焦点を当てていますが、オンプレミスについての背景知識が必要な方は、「オンプレミスとクラウドのメリットデメリット」という記事が参考になるかと思いますのでご覧ください。

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オンプレミスサーバーの運用コストについての概要

GPT-4

GPT-4

オンプレミスサーバーの運用コストについてお聞かせください。

まず初めに、オンプレミスサーバーを運用する上で、最も基本的なコストとは何でしょうか?

島田

島田

おそらく今この記事を読んでいらっしゃる方は今現在オンプレミスでサーバーの運用をされているか、かつて運用していて大変だった経験をお持ちの方ではないかと想像します。

私の会社の場合、自社のためではありませんでしたが、お客様のために一時期20台以上のサーバーを社内に置いていまして、それはそれは大変な状態でした。

今日は「オンプレミスサーバーの運用は大変で、相当なコストがかかる」というお話をします。

およそオンプレミスサーバーのコストには以下の10個くらい考えられるのですが、全部お話ししているとあまりに長くなってしまいますので、そのうちの(1)(3)(4)(7)(8)の5つをお話ししたいと思います。

(1)ハードウェアの購入費用

(2)ハードウェアの保守費用

(3)サーバールーム(社内データセンター)の運用コスト

(4)ソフトウェアライセンス

(5)電力と冷却

(6)ネットワークコスト

(7)セキュリティコスト

(8)人件費

(9)バックアップとデータ復旧

(10)サポート契約

GPT-4

GPT-4

ありがとうございます。まず、ハードウェアの購入費用についてお聞きしたいと思います。

オンプレミスサーバーのハードウェアを購入する際、どのようなコストがかかり、その価格はどれくらいの範囲になるのでしょうか?

ハードウェアの購入費用

島田

島田

はい、最近はハードもずいぶんと安くなってきましたが、それでもラックマウントタイプのサーバーで、信頼できるメーカーでかつそこそこのスペックのものとなりますと100万円は超えてきます。

WEBサーバーとデータベースサーバーを分けたり、冗長構成を組んだりしますとそれが3台4台必要になってきますので、それだけで300〜400万円かかります。

それにファイヤーウォール機器やロードバランサー、無停電電源装置、外部ストレージなどなど合わせますと1000万円近くになることも珍しくありません。

もちろん、「うちは無駄なコストをかけないためにオンプレでやっている。だからタワー型サーバー1台だけ置いているんだ!ガハハ」という男気溢れる社長さんもいると思いますが、その場合は大きな博打を打っていると考えられます。(個人的には嫌いではないです)

いずれにしても、可用性(使い続けられること)を重視すればコストがかかり、コストを削減しようとすると大博打になってしまうということです。

GPT-4

GPT-4

理解しました。つまり、高い可用性を確保するためには、複数の高品質なサーバーを備える必要があり、それが大きな初期投資につながるというわけですね。

では次に、サーバールーム(社内データセンター)の運用コストについて教えていただけますか?具体的には、サーバールームの設置と維持に必要なコストの種類とその範囲についてお聞かせください。

サーバールームの運用コスト

島田

島田

先ほど申し上げたとおり、弊社も一時期大量のサーバーを社内に置いていましたが、そのために社内の一区画に鍵付きパーテーション(天井近くまで届くタイプ)を設置していました。

床下にスマートにケーブルを這わせられるようにOAフロアの工事を、、、していません。当時は創業間もなく、お金がもったいなかったのでホームセンターでスノコを買ってきて底上げしていました。まぁ中堅レベルの企業は通常OAフロア工事をされることでしょう。

さらに大きなコストをかけてもセキュリティに完全配慮しようという大企業の場合は、社内にデータセンターを作ってしまうかもしれませんね。その場合は消火設備や発電設備なども完備していることが多く数億単位のコストとなると思います。

当然作っただけでは終わらず、光熱費や点検整備など毎月の維持コストがかかってきます。

GPT-4

GPT-4

非常に興味深いですね。つまり、サーバールームの運用コストは設備の規模やセキュリティ対策のレベルによって大きく異なり、小規模な企業では最低限のスペースと基本的な設備で対応しているが、大企業ではデータセンターを作り、数億円を投じることもあるということですね。

次に、ソフトウェアライセンスに関してお伺いします。オンプレミスサーバーを運用する際、ソフトウェアライセンスにはどのような種類があり、それぞれにどれくらいのコストがかかるのでしょうか

ソフトウェアライセンス

島田

島田

ソフトウェアラインセンスについてですが、OSについてはubuntuやCentOSのような無償のオープンソースソフトであれば費用はかかりませんが、MicrosoftのWindows Serverのような有償のOSの場合はかかってきますし(価格はライセンスタイプと支払方によっていろいろ)、LinuxであってもRed Hat Enterpriseのように有償ライセンスのものがあります。

それとデータベースのソフトも有償のものがありますね。Oracle、SQL Server共に商用利用で高スペックが求められるエディションは有償になってます。

その他セキュリティソフトは本気のものはほぼ有償です。SSLの証明書なども広い意味ではソフトウェアライセンスに近いかも知れません。VPNのソフトでお金がかかることもあります。

このような状態で、たいていオンプレでサーバーを立てると5つ6つのソフトウェアライセンス費用がかかってきますが、ユーザー企業のお客様にとって忌々しいのは、各ソフトウェアの役割もよくわからず、料金体系がバラバラで、月額のところもあれば年額のところもあり、なんでお金を取られているのか理解ができないことです。

GPT-4

GPT-4

理解しました。要するに、ソフトウェアライセンス費用は、利用するソフトウェアの種類や商用利用のスペック要求により異なり、無償のオープンソースから有償の商用ライセンスまで幅広く存在するということですね。また、料金体系の複雑さや透明性の欠如がユーザー企業にとってはストレスとなる点もポイントです。

それでは、次にセキュリティコストについて教えてください。オンプレミスサーバーのセキュリティを確保するためには、どのような対策が必要であり、それに伴うコストはどのようなものが考えられるでしょうか?

セキュリティコスト

島田

島田

オンプレサーバーのセキュリティで、なんと言ってもお金がかかるのは先にお話ししたサーバルームやデータセンターにかかる費用ですね。

それと電源喪失時の電源確保というのも重要です。

深夜帯に落雷などで停電すると、数十分間は無停電電源装置で動き続けることができます。しかしそこで電源が復活しないとサーバーはディスクの故障等を避けるためにシャットダウンします。再び電源が回復すると、自動起動するように設定しておくものですが、その起動がうまくいかないことがあります。

人間が起動するときには、「外部ストレージ」「ロードバランサー」「DBサーバー」「WEBサーバー」の順で起動するマニュアルになってたりしますが、全部一度に起動させるとダメとか、いろいろあるものです。そんな時は、保守チームの新人が叩き起こされてタクシーを走らせたりすることになります。

ちょっと話が細かい話になりすぎましたが、そういったタクシー代などもセキュリティコストに入るでしょう。

そもそもそういった保守チームを維持するのが一番コストがかかります。ミッションクリティカルなサービスを運用するためのサーバーであれば、深夜早朝、休日でも監視していて何かがあった際には対応できる体制をキープしておかねばなりません。

もちろん全員を自社の社員で行う必要はありませんが、何人かはハードやネットワーク、アプリケーション、インシデント対応に詳しい人間を置いておく必要があるでしょう。

GPT-4

GPT-4

セキュリティコストについての詳細な説明をありがとうございます。サーバルームやデータセンターの維持費、電源確保のための無停電電源装置、そして何よりも保守チームの運営が大きなコスト要因であるということがよくわかりました。

最後に、人件費についてお伺いします。オンプレミスサーバーを運用するにあたり、どのようなスタッフが必要になり、それに伴う人件費は大体どの程度を想定するべきでしょうか?

人件費

島田

島田

これまでの話にも「こういう人が必要」というのが何度か出てきましたが、まとめますと

1.システム管理者
 (サーバーの全般的な管理、ソースの管理、パフォーマンス監視など)
2.ネットワーク管理者
 (ネットワークの設計、構築、運用、セキュリティ管理など)
3.データベース管理者
 (データベースの設計、管理、パフォーマンスチューニングなど)
4.セキュリティ管理者
 (セキュリティポリシーの策定、監査、脅威対策など)
5.バックアップ管理者
 (バックアップポリシーの策定、バックアップ監視、復元テスト、障害時の復元など)
6.データセンタースタッフ(メンテナンススタッフ)
 (サーバーの設置、廃棄、ラックマウント、物理的な監視及び管理業務)

あたりが必要になってきますね。

それぞれ特別なスキルが必要であり、求められる報酬額も高いです。

1役職1人ということはありませんし、育成期間中の人などもいるでしょうし、自社内で真面目にすべて揃えたら年額で1億近く行ってしまうのではないでしょうか?

GPT-4

GPT-4

サーバー運用に必要なスタッフの概要をありがとうございます。システム、ネットワーク、データベース、セキュリティ、バックアップ管理者、そしてデータセンタースタッフなど、専門的な知識と技能が求められる多岐にわたる役割が必要で、それには相応の人件費がかかるということが理解できました。

さいごに

オンプレミスサーバーの運用コストについて詳しく説明しました。

社内でサーバーを管理することは、単にハードウェアの購入するだけでなく、サーバールームの設置、ソフトウェアライセンス、セキュリティ対策、そして人件費に至るまで、オンプレミス環境を維持するためには様々な要素が関与しています。オンプレミスサーバーの運用を検討している方にとって、計画を立てる上でお役に立てれば幸いです。

業務システムのサーバーに関して何かご質問や悩みがあれば、いつでもお気軽にご相談ください!

この記事の監修者

島田 徹

株式会社プラムザ 代表取締役

一橋大学 経済学部卒 / システムコンサルタント
1998年 に 28歳 で起業 / 現役のシステムエンジニア / ものづくりの第一線で活躍中
業務システムの開発実績は 200件 以上

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株式会社プラムザは、開発実績25年・取引企業数300社のシステム開発会社です。さまざまな業種・業界で使用されるオリジナルのシステム構築を得意としています。

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